選択肢によっては個別ルートに行けるけど尺はいずれも短い。

登場人物多めで、主人公に視点が固定されず色んな人物の視点で物語が展開する群像劇なので、個別がややおざなりなのも仕方ないかなと。

概ね一本道と言っていいでしょう。

ただ、その割に全体の流れは淡々としていて盛り上がりにはやや欠けてる。

スリリングな展開がない訳ではないんだけど、本筋自体はシンプルで個々のイベントが尖っている印象。全体的に主人公及びプレイヤーがシナリオに関与してどうこう出来る内容でないのも要因の一つ。
けどまぁこのへんがマイナスかと言えば詳しくは統括にて。

カタルシスなんてものはなく、ただただやるせない。

オチは繊細ですね。

弱いと感じる人も、「それだけ？」と感じる人もいるはず。
だけど、そんな些細な話なんです。

 

【キャラクター】
どのキャラも色んな意味で立っていて様々なエロシーンを配置するために上手くバラけてる。
詳しくは割愛するけど2キャラだけ。

瑛くんはすごいな。
男性向けエロゲで、主人公じゃない男キャラで、男性声優担当キャラのエロシーンとか歴史を遡ってもそうそうないんじゃないだろうか。今後女性向けエロゲでもやらない限りは聞けないであろう男のあえぎ声やフェラボイスを堪能できてお腹いっぱいです。

神村さんはツボだなー。
昔からこの手のヒロインにはめっちゃ弱い訳だけど。
台詞の端々から「本当はこうだったのかな」と想像すると割と萌えれるキャラになっていて、それでいてあのラストなのでちょっと罪深いですね。そして自分は罪深い子が好きなので結構たまらん。



【絵・演出】
どっちかと言えばリアル調でちょっと苦手ではある。
グロや汚物描写があるので注意。
それぞれ設定でOFFにできるけど、例えば流血シーンなら血だけが綺麗に消えるだけなので表現としてはわかりにくくなる。（文章上で「血が流れている」と出ているのにCGじゃ綺麗な体が映ってるだけだから不自然になる）

圧巻のエロシーン53

なので全エロシーン飛ばせば結構早く終わる。

内容も濃くエグいものばかりなので行き詰まってる人にはオススメ。

痛々しいものなんかも多いので耐性ない人は注意。

【統括】A
――救いなんてない


期待値/実際値：85/75

予想より下回ったとはいえ十分面白かった。


クリア後は元気なくなるので自己責任で。