※今日は18禁PCゲームの話です

※ネタバレが全くないわけではない

※真面目です






【更新履歴】

5/6 記事作成




【概要】
――ねぇ、なんて呼んだらいいかな
mein2

発売日:2014年4月25日
hibiki worksより発売




【ストーリー】
今年も、春がやってきた――。

親元で暮らしていたが、両親は仕事の関係で、突然の一人暮らしを始めることになってしまう。
輝かしくも不安な、一人暮らしの舞台は――首都・東京。

親戚のおばさんが東京で営んでいるマンションの一室に引っ越したのだが、
おばさんの口から発せられたのは、こんな言葉だった。

「もしかして、女の子に興味ない……?」

そんなこと、あるわけない!
縁がなかっただけで、興味はありまくりだ。

「青春は今だけなの。恋をしなさい。後悔するわよ」
そんな感じの、あまり根拠のない後押しを受けると、
なぜか何となく納得してしまう。
「そんなものかな?」

この東京の街なら、自分にも出来ることがあるんじゃないか。
都会の風にあてられて、何かに期待してしまう。

だから、今日から、恋を始めてみよう。
青春は、今しか咲かないんだから――。



【構成】
放課後ターンが来ると2回どこに行くか選び、
更にアイテムを入手してパラメーターを上げる。
またヒロインがどこに居るかも表示されているのでストーキングすれば問題なし。
途中でヒロインにプレゼントをあげるかあげないかで微分岐。

前作までとさほど変わりなし。
最序盤はヒロインの興味ある分野の能力を少し稼いで
残りはエロシーンの分岐のために体力、器用、魅力の3軸を上げていけばOK



【シナリオ】
主人公はとにかく薄味でプレイヤー=自分という図式を強く意識させ、的確なタイミングで的確なアドバイスが飛んできて、主人公の発言をとにかく良い方向に捉えてくれるヒロインたち。
ここまで来るともはや萌えゲーというか接待ゲーに近い。
極限までストレスを減らし、プレイヤーがあらゆる意味で気持ちよくなれるような配慮がされており、現代のエロゲ界のお手本のような作り。
この徹底ぶりは前作から継承しておりさすがなのだけど……。

今作は一気に初心者向けになった印象。
まぁこのエロゲにおける『初心者向け』の定義も実際よくわかんないんだけど。
展開を額面通り受け取れる人なら問題ないと思うけど、いちいちキャラの心情やら描写やらを見る人からしたら物足りないか、やや納得のいかないものだと思う。
個人的に致命的だったのはキャラが立ってないこと。
このあたりは後述します。

 
前作と比べてどうなのか?という部分に関しては
比較するとやっぱりパワーダウンは感じる。
付き合うまでのフラグが弱く、キーとなるイベントが突然出てきて急に好感度上がって終わり。
萌えゲーに限らず昨今のエロゲって大体こんな感じだったりするけど一応コンセプトとしては一人の女の子とじっくり恋愛していくみたいな部分があるのでこれはどうなんでしょ。

特にアレだなって思ったのが

・女の子を食事に誘う→食事シーンカット→自室に一人の主人公

・「このあと遊ばない?」→「○○ちゃんと遊んだ」という一文のみ→自室に(ry

・ヒロインが遅刻→家まで迎えに行く→「お待たせ!」→暗転してデートへ

そのカットされた部分が肝なのでは?というくらい妙なところがカットされていることが割とある。
ヒロインの遅刻なんて普段は完璧なヒロインが抜けてる一面を見せる場面なはずなのに「お待たせ!」の一言で遅刻に関するエピソードは終了。このへんどうなんですかね。
こまかい部分でも凝っているのが感じ取れた前作と違い、とにかくシンプル。


趣味同調システムは前作が割と空気だったので今作はそこそこ前に出てる。
ただ実際には咲良には映画、レーチェには歴史など攻略キャラに合わせた形になるので『プレイヤーの趣味』を選ぶより攻略キャラに合わせて初期設定を選んだ方が良くなってる。攻略的には◎な仕様だけど……。
またそのせいで今作は一部ヒロインの間で趣味の話多すぎ。
映画だったらもう映画の話ばっかり。ゲーム中の主人公とヒロインは盛り上がっていても実際それに大して興味がないプレイヤーだけが遠くに感じてしまうというのはコンセプトに噛み合ってないんじゃないかと。


でもシナリオはいいです。
ヒロインさえアンテナに刺されば問題ないんで。
と思っていたんだけど……。



【キャラクター・個別】
※表記順は攻略順

・咲良
後輩、ロリ、貧乳キャラはなんか知らないけど真っ先に攻略するようにしてる。
どうやってこのキャラを好きになればいいんだ……って久々に思ったキャラ。
かわいくないこともないし萌え要素がないなんてこともないんだけど……なんて言ったらいいのかわからない絶妙さはあるので、ある意味で一見の価値はある。
後輩要素も弱いし一体なんだったのか。
恋愛過程も一緒に映画観て知らん間に互いに好きになってたというか。
オチも投げっぱなしだけど今作はアペンドを意識したのか咲良に限らず全体的に消化不良に。


・レーチェ
外国人キャラは大体が日本語ペラペラで髪の色以外に大して個性がないのが定石だけどレーチェで特筆すべき点は喋り方で非常に癖がある。これは今どきちょっと珍しいので目を引く(ツッコミどころはあるけど)
キャラクターとしても4人の中じゃ立っていてそこそこ読める。


・希美 
隠れオタという設定は必要だったのか。
これも後述する部分になるけど外に置いてあるだけな設定な感じ。
ものすごく普通なんだけど咲良、小町先生と比べると相対的に良く見える。


・小町先生 
一応生徒と付き合うんだからもう少し葛藤あるかと思いきや軽い。 
警戒心があんまりなく外泊したり2人でキャンプに行ったり。
それでいて最終的に恋愛のために教師を捨てれると言い、主人公の同級生に嫉妬。
教師キャラでありながら大人要素皆無でうすら寒い。

キャッチコピーの『ゲームではなく現実的、ヒロインではなく彼女』に今さら真面目にツッコミを入れる気はないし、そもそも特別にリアリティを求めてる訳でもない。
ただ教師としてのキャラが破綻してるのはさすがに違うのでは。
「新しい形の教師キャラ」なんて好意的に見れるものではなく
「無難でつまんないキャラ」どころの騒ぎではなく
単にキャラとしての魅力が全くなく久々にアウトラインを超えたヒロイン。
これで「残念な大人」として作品中扱われことがなく
主人公の反応も大概が「なんてかわいい人なんだ」なので萎える。


とまぁ全体を通して言えることはキャラがあんまり立ってない。
各イベントがキャラの魅力を引き立てるものになってないのもあるけど
やっぱり設定だけが外に置いてあってそれに中身が追い付いていない。
小町先生なんか良い例で教師という役柄に居るだけでやってることだけ見ると近所のお姉さんでもええやんけーと言ったところ。かわいい一面も教師としての表面があるからこそのギャップになるのに常に放出しているからギャップもなにもなく、結果として「教師である必要性あった?」と言いたい。




 
【演出】
チェインという名のLINEによる表現はテンポ良くていいですね。
fg
この作品が初めてではないんだろうけど割と活気的。
ヒロインとのメールのやり取りはどうやってもテンポが悪いというか間延びするので。
どうでもいいんだけど「今から来るね」って表現が気になって仕方ない。
「今から行くね」じゃないのか。



【エロ】
やや尺は短いけども数はそれなりで今後も無料で追加予定なので期待は持てる。
フェラ教としてはレーチェのフェラシーンがなかったのは訴訟。
無料の追加アペンドに入ってくるのだと思うけど本編で一回は欲しかった。



【余談】
k
ことりちゃんはラブライブ!の代表的なキャラ。



【余談2】
ラブリケ2無料アペンドが終了……。
この一年楽しかったよ。
出水 和琴
和琴先輩(;;)
こちらこそステキな毎日をありがとう(;;)




【統括】B
mein

期待値/実際値:80/60

前作もこんなもんだったかなーと思ったけど改めて2をやり直して確信したので①
今作は無料アペンドが出てもやらないだろうと思ったので②
小町先生は久々に叩いていいヒロインだったので③
ラブリケ2よりも3ランク下げた位置にしました。

当たり前だけど女の子を攻略するゲームでキャラがそこまで好きになれなかったのが致命的。前作だってシナリオにツッコミどころはあったけど、やっぱりキャラが好きだったので毎月のアペンドは楽しみだったし。
とにかく上手くキャラを立てれてないの一言に尽きる。

あと地味に気になった点で
希美と先生の私服のカラーリングは何故ここまで似てしまったのか
hikaku


キャラ絵はかわいいし、属性自体はバラけてるから刺さる人には刺さるでしょう。
エロシーンはそこそこ。一月ごとに無料アペンドでシナリオ追加予定。
完全にダメってことはやっぱりない。
平たく言えばやはり初心者向け。
代わりに前作やった人が文句言いたくなるのは仕方ないかと。

「なんでライターと原画変えたし」とは言わない。
1,2と同じだったのでさすがに3作目はマンネリ防ぐためにも一新したのだと思う。
ただそれならもう少し別物にすれば良かったのになぁっていう。
タイトルもライターも変わってるのに前作のお約束はしっかり取り入れてるのが半端な感じになってる。

次回が楽しみというか、
せっかくなので今回のライターと原画でまた頑張って欲しい。
 


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